嬰児みずこ)” の例文
旧字:嬰兒
……鳶尾根末かびねまつ亜鉛華あえんか麝香草じゃこうそう羊脂ようし魚膠ぎょこう雷丸油らいがんゆ疱瘡ほうそうで死んだ嬰児みずこ脳漿のうしょう、それを練り合わせた塗抹剤……お着けすることに致しましょう
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
赤児は生まれてからまだ二タ月か三月しか経つまいと思われるぐらいの嬰児みずこであったが、その上顎の左右には一本ずつの牙が生えていた。俗にいう鬼っ児である。
半七捕物帳:17 三河万歳 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
姉とはいっても、嬰児みずこの時代に別れて、その後一度も逢ったことのない姉のおしのであった。
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)