嫩芽どんが)” の例文
早春風やはらいで嫩芽どんが地上に萌ゆるより、晩冬の寒雪に草根のそこなはれむを憂ふるまで、旦暮たんぼ三百六十日、生計の為めにすなる勤行ごんぎやうは、やがて彼が心をして何日しか自然の心に近かしめ、らしめ
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
リンデンの嫩芽どんがの萌えを見て過ぎしこゝに又来ぬ枯葉落つる日
歌の潤い (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)