“奔牛”の読み方と例文
読み方割合
ほんぎゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、この時行く手にあたって、一つの人影が現われたが、これも何物かにおびやかされたかのように、奔牛ほんぎゅうのような速さで走って来た。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
手脚に縄を縛りつけて、二頭の奔牛ほんぎゅうにしばりつけ、東西へ向けて鞭打つのである。手脚を裂かれた人間の血は、梅園の大地をくれないに汚した。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、連れがまた、同じ言葉を繰返して、ひたむきに先へ跳んで行く奔牛ほんぎゅうへ、足幅をばし続けた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)