太夫職たゆうしょく)” の例文
その頃吉原には、金瓶楼きんぺいろう今紫いまむらさきが名高い一人であった。彼女は昔時いにしえ太夫職たゆうしょくの誇りをとどめた才色兼美の女で、廃藩置県のころの諸侯を呼びよせたものである。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)