太上だいじょう)” の例文
太上だいじょう天皇のおん前ではあったが、おもておかして善信の死罪はいわれのない暴刑であると論じ立てたのである。——しかし彼は吉水の味方でもなく叡山の味方でもなかった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宮廷から封地ほうちをはじめとして太上だいじょう天皇と少しも変わりのない御待遇は受けておいでになるのであるが、正式の太上天皇として六条院は少しもおふるまいにならないのである。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)