大雑駁おおざっぱ)” の例文
以上のいい方はあまり大雑駁おおざっぱではあるが、二三年来の詩壇の新らしい運動の精神は、かならずここにあったと思う。否、あらねばならぬと思う。
弓町より (新字新仮名) / 石川啄木(著)
大雑駁おおざっぱにいえばツルゲーネフ等にならって時代の葛藤かっとうを描こうとしたのは争われないが、多少なりともこれに類した事実が作者の視聴内にあった否乎は二葉亭はかつて明言しなかった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)