“大蝶丸”の読み方と例文
読み方割合
だいちょうまる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「七年めえだ」と秋葉エンジナーが云った、「幸山船長が船を貰ってやめた年だったべえ、暴風雨で高汐たかしおが来て、大蝶丸だいちょうまるが大三角へ乗りあげたあとのことさ」
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
助なあこは大蝶丸だいちょうまるの水夫であり、お兼は「大蝶」の缶詰かんづめ工場へ貝をきにかよう雇い女で、亭主ていしゅがあった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
エキゾスの音で大蝶丸だいちょうまるだとわかった。大蝶丸なら安心であった。この辺が釣りの穴場で、いつも釣舟がいるということを、大蝶丸の者なら知っているはずだったから。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)