“大蝶”の読み方と例文
読み方割合
だいちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おたまも長も小学校の三年生であった。——老人の名は芳、夫婦っきりで、三本松の裏に住み、「大蝶だいちょう」の倉庫番をしている、ということであった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
かれらはみんなそれぞれ得物を持っていたし、貝の缶詰工場のあるじである「大蝶だいちょう」の旦那だんなは、猟服に身を固め、猟犬を曳き、猟銃を肩に掛けていた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
大蝶だいちょうはつぶれただよ」と鉄さんはビールをすすりながら云った、「四丁目(洋食屋)は旅館に転業してえらくもうけただ、うん、留さんも死んじまったし秋屋船長も死んだだ」
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)