大床おおどこ)” の例文
かくて相当に、堂内室内をめぐって大広間の大床おおどこの前へ来ると、この女客がじっと立ち尽してしまいました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
此方こなたの山三郎は中々待ってなどは居りません、ずん/\玄関口から案内もなくずうっと奥へ通り、粥河圖書の居ります二けん大床おおどこ檳榔樹びんろうじゅの大きな柱の前の処へぴったり坐って、たいを据えました。