夜這星よばいぼし)” の例文
三年前の夜這星よばいぼしの出る晩というのは、何日いつのことだか、その夜這星とは、何の星のことだかわからない。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
すなわち夜這星よばいぼし真先まっさきに出向いて、どこの会でも、大抵点燈頃ひともしごろが寸法であるのに、いつも暮まえ早くから大広間の天井下に、一つ光って……いや、光らずに、ぽつんと黒く、流れている。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
星合のそれにはあらじ夜這星よばいぼし 左綱
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
「三年前の夜這星よばいぼしが出る晩だったよ、チュガ公の生れたのは」
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)