多少銭なにがし)” の例文
晩成先生も大分遊歴に慣れて来たので、此処で宿泊謝絶などを食はせられては堪らぬと思ふので、ずん/\と来意を要領よく話して、白紙に包んだ多少銭なにがしかを押付けるやうに渡して仕舞つた。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
晩成先生も大分だいぶ遊歴に慣れて来たので、此処ここで宿泊謝絶などを食わせられてはたまらぬと思うので、ずんずんと来意を要領よく話して、白紙に包んだ多少銭なにがしかを押付けるように渡してしまった。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)