壺形つぼがた)” の例文
丁度今頃白い小さい壺形つぼがたの花が咲いて居る筈だ。その花や葉を馬に喰はせると、よだれを流して泥のやうに醉ふ。馬に取つてはこれほどの恐ろしい毒はない。
兄のは少し実の入った方がよいので、筋は全く取りません。取れば実がこぼれますから。それを味よく薄目に煮たのを、壺形つぼがたの器に入れてぜんに乗せます。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
濤川惣助氏の無線七宝の花瓶というのは、高サ二尺、胴の差し渡し一尺位で金属のはだの上に卵色の無線の七宝が施されたもので、形は壺形つぼがたをしている。その鮮麗さは目もめるばかりです。