“垂々(だらり)” の例文
垂々(だらり)と見せた立膝で、長火鉢の前にさしむかいになった形を、世に有るものとも思わなかった、地獄の絵かと視(なが)めながら、涙の暗闇(やみ)のみだれ髪、はらはらとかかる白い手の、掴(つか)んだ拳(こぶし)に俯伏(うつぶ)せに
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)