土器殿かわらけどの)” の例文
手巾ハンケチが落ちました、)と知らせたそうでありますが、くだん土器殿かわらけどのも、えさ振舞ふるまう気で、いきな後姿を見送っていたものと見えますよ。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今一方いまいっぽうからは、右の土器殿かわらけどのにも小恥こっぱずかしい次第でな。他人のしんせつで手柄をしたような、変な羽目になったので。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)