四条磧しじょうがわら)” の例文
「田中新兵衛……そうか、覚えておくことだ、あんなのが好んで暗殺をやる。去年、四条磧しじょうがわらで九条家の島田左近さこんを斬ったのも、まだ上らぬのじゃ」
この時代に於ては、こういうたちのいたずらが、よく流行したもので、その最も代表的なるものは、京都の等持院の足利家累代の木像を取り出して、四条磧しじょうがわらにさらしたことである。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)