“哺乳（ほにゅう）” の例文
又我々だって無期徒刑じゃない、人類の仲間からと哺乳（ほにゅう）動物組合、鳥類連盟、魚類事務所などからまで勲章（くんしょう）や感謝状を沢山贈られる訳です。どうです。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) ／ 宮沢賢治(著)
たくさんの哺乳（ほにゅう）動物の遺骨の中から一本の奥歯を発見したのであるが、それがすなわち先に言うところの五十万年前の人間が遺（のこ）して死んだ臼歯（うすば）の一片（きれ）である。
貧乏物語 (新字新仮名) ／ 河上肇(著)
分娩後にも哺乳（ほにゅう）の任務の外は多くの助力を受け、しかして必要なる哺乳時期を過ぐれば、幼児の世話もたいていは多くの人々の手に分担せらるることとならば、この婦人よし五
婦人の天職 (新字新仮名) ／ 堺利彦(著)
何か哺乳（ほにゅう）類の足痕のあることもいかにもありさうなことだけれども、教室でだって手獣（しゅじゅう）の足痕の図まで黒板に書いたのだし、どうせそれが頭にあるから壺穴までそんな工合（ぐあひ）に見えたんだと思ひながら
イギリス海岸 (新字旧仮名) ／ 宮沢賢治(著)