咄癡とっち)” の例文
目舞めまいのする前に、ちらりと初さんを見たに違ないんだが、ぐらぐらと咄癡とっちて、死ぬ方がこわくなったもんだから、初さんの影は網膜に映じたなり忘れちまったのが
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)