命松丸めいしょうまる)” の例文
「すると、吉田山の兼好さんのお弟子じゃないか。命松丸めいしょうまるとかいったように覚えているが」
佐女牛さめうしの邸である。彼の思いだしていたものは、命松丸めいしょうまるの姿だったにちがいない。
自分でもまた、後悔はしていたが、寝小便たれの命松丸めいしょうまるも、ここへ来ては、気性もすっかり快活になって来たし、また小僕こしもべとして調法でもあったから、兼好の悔いは、つぐなわれて余りがあった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そしてその命松丸めいしょうまる
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)