呱々こゝ)” の例文
王政復古の頂言者、文運改革の指導者たる大詩人はかくの如くにして生れたり。呱々こゝ乳をもとむる声、他年変じて社会を呼醒し、人心を驚異せしむる一大喚※くわんけうと変ずべしとは唯天のみ之を知りたりき。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
然るに彼等は呱々こゝの声のうちより既にこの霊性をうしなへるを自識せざる可らざる運命に抱かれてありたり、自然なる願欲は抑へて、不自然なる屈従を学ばざる可らざるタイムの籠に投げられてありたり。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)