吹屋町ふきやちょう)” の例文
金座の御金改役後藤庄三郎の片腕と言われた利け者で、元は吹屋町ふきやちょう手前吹てまえぶきをしておりましたが、後、後藤庄三郎の配下になって、その辣腕らつわんを勘定奉行に認められていたのです。
勘定奉行の役目で、金座へ出張して調べることは何んでも無いが、吹屋町ふきやちょうの後藤三右衛門の私宅——黄金がうなって居るという奥倉は、役目を笠にても調べようが無かったです。
黄金を浴びる女 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)