吟味與力ぎんみよりき)” の例文
新字:吟味与力
吟味與力ぎんみよりきの笹野の旦那のお屋敷から、繩付を出したとあつちやそのままぢや濟むめえ。お互ひに旦那には言葉に盡せねえ恩を受けて居る身體だ。
吟味與力ぎんみよりきで相當に敵も作つて居る笹野新三郎が、家族から繩付を出して晏如あんじよとして居られる道理はありません。
南町奉行配下の吟味與力ぎんみよりき笹野新三郎は、自分の役宅に呼び付けた、錢形の平次に斯う言ふのでした。
四日目に、三輪の萬七も到頭かぶとを脱いで了ひました。縛つて來た萬七が見込違ひと言ふのを、笹野新三郎、吟味與力ぎんみよりきでも、留めて置くほどの證據も自信も持つて居ません。
石井一家の騷ぎに關係した者は全部八丁堀の吟味與力ぎんみよりき、笹野新三郎の役宅に呼出されました。