名代なしろ)” の例文
子代こしろも、名代なしろもないおれにせられてしまつたのだ。さうだ。其に違ひない。この物足らない、大きな穴のあいた気持ちは、其でするのだ。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
子代こしろもなく名代なしろもないその執心は、いわば反逆者の魂となってもだえ苦しむ。
子代こしろも、名代なしろもない、おれにせられてしまったのだ。そうだ。其に違いない。この物足らぬ、大きな穴のあいた気持ちは、其で、するのだ。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)