吉浜よしはま)” の例文
明治十九年に両親と祖母に伴われて東海道を下ったときに、途中で祖母が不時の腹痛を起こしたために予定を変えて吉浜よしはまで一泊した。
箱根熱海バス紀行 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
吉浜よしはま、真鶴、早川口と、あの道すじを小田原方面へ出動してきた。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吉浜よしはまを四五丁まいると向うに見えます。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
海へはいって泳いでみたら、恐ろしく冷たいので、ふるえ上がってしまった。そこから吉浜よしはままで海岸の雨の山道を、験潮器を背負って、とまをかぶってあるいていると、ホトトギスがいた。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「湯河原の北山でございまする。この下が、吉浜よしはま鍛冶屋郷かじやごう
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)