叮重ていちよう)” の例文
小豆があったからには我らは永くしあわせになるだろうと男がいえば、女はお手玉の五枚のきれを叮重ていちようにたたんで、そしてあやまるようにいった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
云ひ終ると、直造は叮重ていちように頭を下げた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
房一は鬼倉に向つて叮重ていちように云つた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)