“取替（とりかわ）” の例文
なれども用がなければ帰って来て、用があるなれば別段帰らんでも宜（い）い、結納を取替（とりかわ）せる、此の段松屋に居るとのことが知れたから知らせる
松の操美人の生埋：02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
互に斯う云う書附まで取替（とりかわ）せて置きながら、他の客を取りたいと云うから、勝手に取れと云うのだ
粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分）：02 粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分） (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
馬「旦那私（わたくし）は今日お結納のお取替（とりかわ）せ、お目出度いので御祝儀頂戴と内々悦んで居たので」
松の操美人の生埋：02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
私（わたくし）は連れて参ります、媒介人（なこうど）は有りますが、まだ結納の取替（とりかわ）せも婚礼も致しません、只許嫁の誼（よし）みで病気中看病に遣しただけです、合せ物は離れ物だから私は上げる気は有りません
粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分）：02 粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分） (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
山「拝見致して取敢（とりあえ）ず立帰りましたが、未だ結納は取替（とりかわ）せますまいな」
松の操美人の生埋：02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)