叔孫通しゅくそんつう)” の例文
折からあたかも官報局長は更任して、卓落不覊ふきなる処士高橋自恃庵は去って、晨亭しんてい門下の叔孫通しゅくそんつうたる奥田義人おくだよしんどが代ってその椅子に坐した。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
しこうして文学者として当世の叔孫通しゅくそんつうとなりしものまたすくなからず。しかれどもその多くの部分は、書を読むは憂患の初めてふちょう真理を、我が身に実験し、家に一日のかてなくして、心に千古の憂を懐く。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)