収斂性しゅうれんせい)” の例文
と、お銀様がここでひとり合点をすると、四方の空気がいとど収斂性しゅうれんせいを加えてきて、夜更けに近いのか、夜明けが迫っているのか、ちょっとわからない気分が漂いました。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そのほか柿とお酒が一緒になると酔いが遅いと申しますし、酒に酔った時柿を食べると酔が醒めるというのも柿の収斂性しゅうれんせいがアルコール分を吸収するからであの甘い樽柿はその作用から出来ています。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)