厠籌しちう)” の例文
桟道の旧跡を経て新茶屋といふに到る。屋後に行きて初て厠籌しちうを見たり。竹箆にはあらず。広一寸弱長四五寸の片木なり。二里半上松あげまつ駅にいたる。臨川りんせん寺は駅路蕎麦店間けうばくてんかんより二丁きよの坂を下りている。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)