化粧つく)” の例文
お庄は顔も化粧つくり、着物も着替えて待っていたが、時計が七時を打っても八時を打っても誰も来なかった。お庄はじっとして落ち着いていられなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
その証拠には、あんなせわしい間に、いつのまにか顔を化粧つくって、大がらな浴衣に小柳の帯を千鳥に結んでいますが、それは門に出た時の乱れたものではありません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)