勝軍藤しまやなぎ)” の例文
そこから黒くたくましい馬に乗って馬丁に馬の口を取らせ、自分は陣笠をかぶって、筒袖の羅紗らしゃの羽織に緞子どんすの馬乗袴をつけ、あかふさのついた勝軍藤しまやなぎの鞭をたずさえ、ぎ澄ましたあぶみを踏んで
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)