前関白家さきのかんぱくけ)” の例文
もうこのごろは、水仕業みずしごとに馴れているとはいっても、月輪の前関白家さきのかんぱくけに生れて、まったく深窓しんそうにそだった彼女が——と思うと
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして久しぶりに、都の様子を見に来てみれば、綽空めは、またぞろ、前関白家さきのかんぱくけむこになるとか、ならぬとか、いつもながら、問題の人物になっている
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)