初島はつしま)” の例文
多分その初音屋の暖簾下か出店かなんかだろうと思いますが、芝神明の近所に初島はつしまという駕籠屋がありました。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あるいは石ころばかりの海岸を伝い歩いて砂のないことを嘆いたり、あるいは部屋の中から初島はつしまを眺めてぼんやりしていたり、あるいは烏賊いかばかり食わされて下痢を起こしたり
メデューサの首 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
青い波のうねりに、初島はつしまがポッカリと浮んでいる。
キャラコさん:01 社交室 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
沖の初島はつしまの方から
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)