刈藻川かるもがわ)” の例文
刈藻川かるもがわの上流だろう。水を見つけた炎の兵は、われがちに駈け寄って流れをう、汗を拭く、また血を洗う。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、正季まさすえだけは軽兵七、八十人をつれて、芦叢あしむらをくぐり、刈藻川かるもがわの川尻に敵がおき捨ててあった一群の小舟をつかって、苦もなく宝満寺裏へ突いて出たものだった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくて駒ヶ林をひだりに、刈藻川かるもがわの川尻沖まで来ると、時刻はたつとき(午前八時)になっていた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)