冬青もちのき)” の例文
戸村家の墓地は冬青もちのき四五本を中心として六坪許りを区別けしてある。そのほどよい所の新墓にいはかが民子が永久とわ住家すみかであった。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
社のある山の径三町ばかり全山樹をもって蔽われ、まことに神威灼然たりしに、例の基本財産作るとて大部分の冬青もちのき林を伐り尽させ、神池にその木を浸して鳥黐とりもちを作らしむ。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)