内用ないよう)” の例文
戸沢は「ちと内用ないようがあるから遠慮いたせ」といって、供のものをとおざけ、松本に草鞋わらじを脱がせて、強いて轎中に坐せしめ、自ら松本の草鞋をけ、さて轎丁を呼んでいて行かせたそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)