“其面影”の読み方と例文
読み方割合
そのおもかげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気を長くして機嫌を取り取りとうとう退引のっぴきならぬ義理ずくめに余儀なくさしたのが明治三十九年の秋から『朝日』に連載した『其面影そのおもかげ』であった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
古く、藤村の「家」も、秋声の「あらくれ」も、二葉亭の「其面影そのおもかげ」も、漱石の諸長篇も、鴎外の史伝小説も、新聞に連載された。その意味で新聞小説であつた。
その秋余は西片町を引き上げて早稲田わせだへ移った。長谷川君と余とはこの引越のためますます縁が遠くなってしまった。その代り君の著作にかかる「其面影そのおもかげ」を買って来て読んだ。
長谷川君と余 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)