兆域ちょういき)” の例文
殊に南畆の墓碑はこの兆域ちょういきにても形大なるものなれば、倒れ砕けはせざりしやと心にかかりてゐたりしが、この日行きて見るにその位置少しく変りしのみにて石はまったかりき。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
やがて寺のしもべ来りて兆域ちょういきに案内す。兆域は本堂のうしろなる丘阜きゅうふにあり。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)