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儞
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おまえ
ふりがな文庫
“
儞
(
おまえ
)” の例文
きかぬ気の爺さんで、死ぬるまで
儞
(
おまえ
)
に世話はかけぬと婆さんに云い云いしたが、果して何人の
介抱
(
かいほう
)
も待たず立派に一人で往生した。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「長く食を得ぬときに空腹を覚えるものが
儞
(
おまえ
)
じゃ。冬になって寒さを感ずるものが儞じゃ。」さて、それで厚い
唇
(
くちびる
)
を閉じ、しばらく
悟浄
(
ごじょう
)
のほうを見ていたが、やがて眼を閉じた。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「見えない。それは
儞
(
おまえ
)
の気の迷いだ」と言うと、
渠
(
かれ
)
は信じがたげな眼で、一同を見返し、さて、それから、なぜ自分はこうみんなと違うんだろうといったふうな悲しげな表情に沈むのである。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
儞
部首:⼈
16画
“儞”を含む語句
儞的
儞看見麽
儞記得麽
怛儞也陀唵素噌閉