傀儡子かいらいし)” の例文
古代雑戸ざっこ時代・傀儡子かいらいし時代の余習をついで、大多数の工業者・遊芸者等はみな賤しいものとされていたのである。
エタに対する圧迫の沿革 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
この傀儡子かいらいしのことを詳しく書いたものには、大江匡房の「傀儡子記」というのがありまして、これには平安朝当時の傀儡子の有様が、手に取る様に見えております。
大江匡房の「傀儡子かいらいし記」、「遊女記」の二篇は、当時の浮浪民の様子を事面白く記述している。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
今日では山家さんかが浮浪民中の主なものとなっておりますが、昔は傀儡子かいらいしと言ったものがありました。後世では人形使にんぎょうつかいのことのみを傀儡子かいらいしだと心得、人形の事を傀儡かいらいだと云っております。
13 傀儡子かいらいしと賤民