侠気いなせ)” の例文
旧字:侠氣
これは白魚河岸のほうの床屋の職人で、二十一になる銀吉という、目のキラリと光る侠気いなせな若いだった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
侠気いなせな若い仕の声がした。阿母がでていってみると、万八の若い仕だった。金太郎武蔵の旦那が御朋輩と年忘れにきておいでなさる、すぐ飛んできて貰いたいというのだった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
日ごろ人情噺や講釈で聴いている侠気いなせな江戸っ子の肴屋気質は随分嬉しいものとして、イザ現実にこういう人にぶつかってみるとやっぱり生粋の芸人暮らしとはてんからくい違うものがあった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)