何貫文なんがんもん)” の例文
それらの無数な生命の一個が死ぬまでの価としては、稲何百そくとか、ぜに何貫文なんがんもんとか、都の栄華のなかに住む女性たちが、一匹の白絹を、紅花べにばなで染めるきぬの染代にも足らない値段だった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)