佐保路さほじ)” の例文
少しでも早い道をと歌姫越えをして、思わぬ深い雪にかえって手間どった貞阿は、単調な長い佐保路さほじをいそぎながら、この門をくぐろうか、くぐらずに右へ折れようかと、道々決し兼ねていたのである。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
少しでも早い道をと歌姫越えをして、思はぬ深い雪にかえつて手間どつた貞阿は、単調な長い佐保路さほじをいそぎながら、この門をくぐらうか、くぐらずに右へ折れようかと、道々決し兼ねてゐたのである。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)