“低徊踟蹰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ていかいちちゅう50.0%
ていくわいちちう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
故郷をおもう念と栄達を求むる心とは、時として愛情を圧せんとせしが、ただこの一刹那せつな低徊踟蹰ていかいちちゅうの思いは去りて、余は彼を抱き、彼のかしらはわが肩にりて
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
故郷をおもふ念と栄達を求むる心とは、時として愛情を圧せんとせしが、唯だ此一刹那せつな低徊踟蹰ていくわいちちうの思は去りて、余は彼を抱き、彼のかしらは我肩に倚りて、彼が喜びの涙ははら/\と肩の上に落ちぬ。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)