伺候者しこうしゃ)” の例文
むろとまりの群船に一夜が明けた翌日だった。尊氏が坐乗ざじょうの大船へ、ひる頃、一団の伺候者しこうしゃがあった。——奥地の白旗城から出てきた赤松円心則村のりむらと、一族の者だった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ようよう伺候者しこうしゃが、彼等の語ろうとして来た用件をいうと、斉彬は一言で、その諾否を決した。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)