会下えげ)” の例文
旧字:會下
これは近代の名宗匠めいしゅうしょうで、会下えげ掛錫かしゃくする幾万の雲衲うんのうを猫の子扱い、機鋒辛辣しんらつにして行持ぎょうじ綿密、その門下には天下知名の豪傑が群がって来る、その大和尚がとうとう君
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
御影みかげの陣所で、正成と一夜を語って別れ、そして会下えげ山上にあの菊水旗を見、また後に、正成のさいごの様をつたえ聞いてからの義貞には、何かつねに、心に恥じるらしいものがあるようだった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)