仕立物師したてものし)” の例文
余はしばし茫然ぼうぜんとして立ちたりしが、ふと油燈ランプの光にすかして戸を見れば、エルンスト・ワイゲルトとうるしもて書き、下に仕立物師したてものしと注したり。これすぎぬという少女が父の名なるべし。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)