“仕方噺（しかたばなし）” の例文
平次は仕方噺（しかたばなし）になりました。なるほど、後ろから逆手に持った剃刀で喉を切られながら、相手の髪を掴めようはありません。
銭形平次捕物控：053 小唄お政 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
「仕方噺（しかたばなし）になっちゃかえってこんがらがるぜ、——男湯の方の陸湯（おかゆ）の汲出し口から突き上げる術（て）はないか」
銭形平次捕物控：033 血潮の浴槽 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
これは主人と同年輩の三十五六ですが、雑俳（ざっぱい）も、小唄も、嘘八百も、仕方噺（しかたばなし）も、音曲もいける天才的な道楽指南番で、七平に劣らず伽羅大尽に喰い下がっております。
銭形平次捕物控：091 笑い茸 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
これは主人と同年輩の三十五六ですが、雜俳（ざつぱい）も、小唄も、嘘八百も、仕方噺（しかたばなし）も、音曲もいける天才的な道樂指南番で、七平に劣（おと）らず伽羅大盡に喰ひ下がつて居ります。
銭形平次捕物控：091 笑い茸 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)
八五郎の仕方噺（しかたばなし）は次第に熱を帯びて、平次もツイ膝（ひざ）を乗出さずにはいられなかったのです。
銭形平次捕物控：130 仏敵 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
これは、仕方噺（しかたばなし）をするまでもなく、新三郎にもはっきり判りました。
銭形平次捕物控：004 呪いの銀簪 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
ガラッ八の仕方噺（しかたばなし）を、平次は黙って聴いておりましたが
銭形平次捕物控：108 ガラッ八手柄話 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
ガラッ八は調子に乗って、少し仕方噺（しかたばなし）になりました。
銭形平次捕物控：029 江戸阿呆宮 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)