“仇敵視”の読み方と例文
読み方割合
きゅうてきし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一事が万事、なにかいつも自分がそのために人から非難せられ、仇敵視きゅうてきしされているような、そういう恐怖感がいつも自分につきまとって居ります。
わが半生を語る (新字新仮名) / 太宰治(著)
ぼくを仇敵視きゅうてきしするのではないだろうか? それとも、彼もここでの無為で陰鬱いんうつな日常に退屈して、あんなお芝居じみた暗黙の協定、おたがいの秘密を、内心
煙突 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
実に自分は長い間、日本の文壇を仇敵視きゅうてきしし、それの憎悪ぞうおによって一貫して来た。あらゆる詩人的な文学者は——小説家でも思想家でも——日本に於ては不遇であった。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)