タクマ少年が、僕の袖をひいて立ちどまらせたのは、上品な店舗てんぽの前だった。白と緑の人造大理石じんぞうだいりせきりめぐらし、黄金色こがねいろまばゆきパイプを窓わくや手すりに使ってあった。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)