時人じじんの一部には、いや後の或る史家なども、彼のそうした行動をさして、信長の勤皇は、人心収攬じんしんしゅうらんの一策であり、政治的に皇室の尊厳そんげんを認めて
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それはものものしい故実こじつを積んで人心収攬じんしんしゅうらんの演出を、諸民のなかにらしてみせた。